ご挨拶

日本頭痛学会開催にあたって

第48回日本頭痛学会総会
会長 松村 明
(筑波大学脳神経外科/茨城県立医療大学)

松村 明

このたび、第48回日本頭痛学会年次総会を2020年11月7、8日の2日間、つくば国際会議場で開催させていただきます。会員の皆様およびこれを機会に頭痛学会に入会して勉強しようという意欲のある方の積極的なご参加の積極的なご参加をお願い申し上げます。

日本頭痛学会では様々な分野の専門家によって頭痛の臨床・研究・教育・普及活動がなされてきており、年次総会に出席することにより様々な面でのスキルアップが期待されます。今年の学会でもシンポジウム、特別企画、一般講演、モーニングセミナー、ランチョンセミナー、イブニングセミナーなどを通じて皆様の診療にお役に立てるように企画を組んでいく所存です。海外からの特別講演者については世界頭痛学会会長のProf. Messoud Ashina先生、台湾頭痛学会会長のProf. Shuu-Jin Wang先生をお招きし、頭痛に関する最新の話題を提供していただきたいと考えております。

頭痛は致死的なケースは稀ではありますが、その鑑別はきわめて重要であります。また、多くの症例にみられる一次性頭痛は本人が苦しんでいる割に周囲からその苦しみがあまり見えず、理解を得にくいこともあり、社会的な問題にもなっております。さらには頭痛にて医療機関を受診した場合にも、その施設が頭痛に精通していない場合には正しい診断にたどり着かないために患者さんにとって不利益になることが予想されます。今回の学会では頭痛診療の均霑化を目指し、幅広い分野の方々の参加を目指したいと考えております。

さらには頭痛医療を促進する患者と医療従事者の会(JPAC)の活動においては患者さん側からのアプローチが医療従事者にも届き、診察室外での状況についても把握することが非常に重要だと考えております。

また、市民公開講座などを通じて一般住民が「頭痛」を正しく理解することにより本人、あるいは家族が適切な対応を行えるようになることが期待されます。

つくば市は秋葉原からつくばエキスプレスで45分、東京駅から高速バスで60分、成田空港から高速バスで50分、羽田空港から高速バスで90分といずれも直通の交通の便がありますので日本全国から多くの皆様の来筑をお待ちしております。宇宙研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センタースペースドーム展示館、産業技術総合研究所の地質標本館、筑波実験植物園、サイバーダインスタジオなど、筑波研究学園都市ならではの見どころがたくさんありますので、学会の合間をみてScience City Tsukubaをご堪能ください。また、お時間があれば茨城県を代表するパワースポットといわれている筑波山なども訪れていただいてお楽しみいただければと思います。

皆様のお力で本年の学会が実り多いものになるようによろしくご協力とご支援をお願いするとともに、重ねて多くの皆様の御来筑をお待ち申し上げます。

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